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キミをまもる

第5章 進路

なんとなく過ごした時間も高校受験に向けて忙しくなってきた。

春馬:母「美花ちゃんは、春馬と同じ高校を受験する?」
美花「私、働こうと思ってます。」
春馬:母「えっ?」
美花「今まで、甘えさせてもらった分、働いて・・・。」
春馬:母「美花ちゃんダメよ。ちゃんと高校に行って・・・。」
美花「でも・・・。」
春馬:父「心配しなくても、ちゃんと高校に行って勉強しよう。」
美花「私、甘えてるから働いて・・・ちゃんとした人にならなきゃって・・・春馬くんに恥をかかしちゃいけないから・・・。」
春馬:父・母「「なにか言われた?」」
美花「・・・私が、そう思ったんです。」
美花と入れ違いにリビングに入った俺に
春馬:父「美花ちゃん学校では、どうだ?」
春馬「普通だけど?」
春馬:父「進学しないで、働くって言われたよ。」
春馬「えっ?」
春馬:母「『ちゃんとした人にならなきゃって、春馬に恥をかかしちゃいけない。』って・・・どういう事?」
春馬「俺、聞いてくる!!」

俺はノックもせずにドアを開けてしまった。
美花「きゃあー。」
着替え中だったなんて・・・俺は、すぐにドアを閉めたけど、美花は泣いてるみたいで・・・。
あ~俺のバカバカバカ!!
美花の事、泣かしてどうするんだよ!!

10分後

美花が部屋から出てきてくれたけど、下を向いたまま
美花「ごめんなさい。」
春馬「な、なんで美花が謝るんだよ!俺がノックもしないで開けたんだから・・・ごめんな!」
美花「春馬くんの目が腐ったら困るから・・・。」
春馬「・・・美花、誰に言われた?」
美花「だ、誰にも言われてないよ。」
俺は美花の手を握って、俺の部屋に入る。
ドアを閉め
春馬「俺と一緒の高校に行こ。」
美花「でも・・・。」
春馬「俺と行くのイヤ?」
美花「ううん。」
春馬「安心した。」
俺は、美花を抱きしめた。
あ~キスしたい。
我慢!我慢!


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