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キミをまもる

第3章 愛情の重さ

中二の春


久しぶりに同じクラスになった。

ちょっと痩せ過ぎだけど、俺の好きな笑顔は今も変わらなくて・・・いつの間にか誰にも渡したくない気持ちになってた。
俺こんなにヤキモチ妬きだったっけ❓



俺の家に住むようになって一年くらい経ったかなぁ。
この頃、女の子らしい丸みのある体になった。
俺の好きな笑顔も磨きがかかったのか、まわりの男がちょっかいを出してきた。
佐藤(同じクラス・男)「最近、橘さぁ可愛くなったよなぁ(笑)」
向井(同じクラス・男)「俺も思った。なんかあの笑顔を見たいから、いろいろ手伝おうかなぁ・・・なんて(笑)」
石原(同じクラス・女)「下心丸出しじゃない!そんな事言ってたら、吉浦くんに怒られるよ!」
美花「なんの話?」
石原「美花ちゃんが可愛くなったって話!」
美花「そ、そんな事な、ないよ!」
顔を真っ赤にして俯く美花に
佐藤「その反応が可愛いんだよ。」
松山(同じクラス・男)「吉浦に睨(にら)まれてるぞ(笑)」
春馬「睨んでねぇよ。」
向井「なぁ橘さぁ、この前二年の奴に告られたんだろ?」
春馬「えっ?」
藤原(同じクラス・女)「山岡くんだよね(笑)」
石原「え~!山岡くんって、すごくイケメンの?」
佐藤「橘すげぇ!」
俺、聞いてないぞ!
向井「吉浦が、焦ってるぞ(笑)」
石原「返事したの?」
美花「世の中には可愛い女の子たくさんいるよ。」
藤原「そう言ったの?」
美花「うん。」
藤原「なんか言われた?」
美花「諦めませんって言われた。」
困り顔も可愛いんだけどな。
向井「吉浦どうすんだよ?」
佐藤「取られるぞ(笑)」
美花「春馬くんは、私なんて眼中にないよ。可愛くて素敵な子たくさんいるもん。」
佐藤「そうなんだぁ。じゃあ俺、立候補しようかな(笑)」
な、なんだって!?
石原「美花ちゃん帰ろ!」
藤原「ねぇねぇ今度、服買いに行こうよ。」
美花「この前、買ったって言わなかった?」
藤原「そうなんだけど・・・(笑)」
石原「あっ、美花ちゃん!」
美花「山岡くん?」
山岡(後輩・二年生・男)「今、帰りですか?」
美花「うん。山岡くんは部活?」
山岡「今日は、休みになったんで、橘先輩に会えたら嬉しいなぁって待ってたら会えたんで、かなり嬉しいです。」

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