
3年後の君へ
第1章 第1話 3年前
ガヤガヤ、ガヤガヤ
あー、うるせぇ。だから新学期の学校には来たくねぇんだよ。
特に女子。うざっ
ただクラス変わっただけで、なんでこんなに騒げんのかワケわかんねー。
さっきから、すげー見られてる気がするし。
「はぁ~」
耐えられなくて、机に頭を突っ伏して周りの奴等をシャットアウトする。
そういえば、一年と二年の時の新学期もこんな感じだったな。
皆してじろじろ見やがって、俺ってそんな柄悪いん?
「おい」
一人の世界に入っていると、木村の声が聞こえてかおを上げた。
「彰人?お前さっきから何やってんの?」
「んなの見りゃわかるだろ?」
そう言ってまた机に突っ伏す俺。
「いや、わかんないから聞いてんだけど笑
何?現実逃避?」
笑いながら、俺の頭を突っつく木村。
それと同時に沸き上がる女子の黄色い歓声。
あーもー、さっきよりもうざっ
「わかってんなら聞くなよー
お前が来たせいでまたうるさくなったじゃねーかよ」
ムスッとしながら木村に逆ギレする。
