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3年後の君へ

第1章 第1話 3年前


「は?俺?あはは‼
違うだろっそれ?笑」



「お前こそ何言ってんだよ」

まだゲラゲラ笑っている木村の足を机の下から蹴りあげて睨み付ける


「わりぃわりぃ。んな顔すんなって?せっかくの美形が台無しだぞ?」


…は?


美形?誰が?…俺?


「馬鹿かお前。男に美形も糞もねーよ」


普段、髪セットしたりネクタイ結ぶ時とかにしか鏡見ないから自分の顔なんてろくに見てねぇつーの

木村はため息をつきながらケータイをいじりだした。


「相変わらずの鈍感つーか天然てゆーかもったいねぇよなお前。」


「俺は鈍感でも天然でもねーよ


大体さ…



カシャッ




ってお前何撮ってんだよ‼」


ひとが真剣に話だしたつーのに、木村のやろー俺の事撮りやがった。
前言撤回。コイツ悪いヤツ。


「おっとー、彰人の写メゲット~‼
こりゃ高く売れそー笑」


人の事隠し撮りしたコイツに、だんだん殺意が芽生えはじめてきた。



「きーむーらー?💢」

木村のネクタイを掴み挙げてケータイを奪還すべく、手を伸ばすが…

ま、190超えてるコイツにはまず届かない。かなり悔しいが、コイツがデカ過ぎるのが悪い。



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