
3年後の君へ
第1章 第1話 3年前
「まぁ待てって」
とか言いながら木村は教室の端の席に座っている…えーと、誰だっけかなー
佐藤?だったっけかな?ま、いーや
佐藤(仮)を写メっていた。
「お前それマジで盗撮じゃん」
「んな硬いこと言うなよ?ってか、これちょっと比べてみ?」
そう言って、さっき撮りやがった俺の写メと佐藤(仮)の写メを見せてきた。
「な?違うだろ?」
違うって言ってもなー。そりゃ親違うし、顔は当たり前だろ?
「ん~眼鏡とか?あとは髪の色?んーそれぐらいじゃね?」
俺の答えを聞いて木村はガックリ肩を落としていた
な、何落ち込んでんだコイツ?
「彰人、お前が天然だっつー事はこれではっきりした。全クラスの女子に誤りやがれ笑」
「はー?わけわかんねーよ
つか天然じゃないし、俺悪い事してねー」
ふて腐れる俺のまえで木村はにかにか笑いながら、俺の頭をくしゃっとデカイ手で撫でた。
「お前の存在がアウトなんだよ笑」
「なんだよそれ。つか触んなよハゲんだろ」
実際そんなんじゃ、ハゲねーけど笑
頭を抑えながら木村と喋っていると、担任が教室に入ってきた。
