二面性*マクガフィン
第2章 学園クーデター
「おい!てめぇー!バカとは…」
「松潤!!」
殴りかかりそうな潤を全力で抑える雅紀。
グイッと、音が出るくらい潤の腕を引っ張る。
「みんな同じ気持ちだから……」
「………………」
雅紀の言葉で黙り込んだ。
「…………………」
そんな潤を横目で見ていた翔、
「……何で俺らはバカなの?」
女に率直に聞いた。
「簡単よ…」
余裕のあるような態度の女は、
緩やかな風に流れる髪をサラッ…と耳にかけ、淡々と答えた。
「そんな風に自分達の地位を使って生活していることが…バカなのよ」
口が動いていながらも、手を器用に動かし、
花をまた1本生ける…。
「フフッ…笑えてくるわ……自分達の言うことが思い通りにいくと本当に思ってる連中がいるなんて…」
「思い通りにいくよ!絶対!!」
気がつくと雅紀は声を出していた。
パチンッ……
茎がまた床に落ちる。
「あら…絶対的な自信なのね……」
器にゆっくりと…花を生ける……。
「ジャーン……完成…」
器の上で咲く花は、日の光に照らされ輝く。
女は上出来…とニコニコしているのに対し、
嵐様達は彼女に鋭い視線を送っていた。
それを感じとっている女は…ため息。
撫でるように花に触れてから、
もうここに用はない…と、
コツコツコツ…
音を立てて歩き出す。
「…………………」
ニノの横を通り過ぎ…
「…………………」
「…………………」
潤や雅紀の間を通り過ぎ…
嵐の方々の背後にあるドアまで辿り着いた。
「じゃあね…」
ドアノブに手をかける……
……が、
「松潤!!」
殴りかかりそうな潤を全力で抑える雅紀。
グイッと、音が出るくらい潤の腕を引っ張る。
「みんな同じ気持ちだから……」
「………………」
雅紀の言葉で黙り込んだ。
「…………………」
そんな潤を横目で見ていた翔、
「……何で俺らはバカなの?」
女に率直に聞いた。
「簡単よ…」
余裕のあるような態度の女は、
緩やかな風に流れる髪をサラッ…と耳にかけ、淡々と答えた。
「そんな風に自分達の地位を使って生活していることが…バカなのよ」
口が動いていながらも、手を器用に動かし、
花をまた1本生ける…。
「フフッ…笑えてくるわ……自分達の言うことが思い通りにいくと本当に思ってる連中がいるなんて…」
「思い通りにいくよ!絶対!!」
気がつくと雅紀は声を出していた。
パチンッ……
茎がまた床に落ちる。
「あら…絶対的な自信なのね……」
器にゆっくりと…花を生ける……。
「ジャーン……完成…」
器の上で咲く花は、日の光に照らされ輝く。
女は上出来…とニコニコしているのに対し、
嵐様達は彼女に鋭い視線を送っていた。
それを感じとっている女は…ため息。
撫でるように花に触れてから、
もうここに用はない…と、
コツコツコツ…
音を立てて歩き出す。
「…………………」
ニノの横を通り過ぎ…
「…………………」
「…………………」
潤や雅紀の間を通り過ぎ…
嵐の方々の背後にあるドアまで辿り着いた。
「じゃあね…」
ドアノブに手をかける……
……が、