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二面性*マクガフィン

第2章 学園クーデター

ガンッ


「何なんだよっ!あの女!」

潤は、近くの鉄の手摺に蹴りをいれた。

イライラ度が絶頂までいったのだろう。

「見ない顔だったね」

潤の肩に手を置いて、まあまあ…と。

こんな雅紀もけっこうイライラしているようだ。


「ニノ」

自然と彼の名前を呼んだ。

「…………はい。分かってますよ」

「あの女について…詳しく調べてくれ」

翔の目を見ると、イライラとしているようではなく、真剣(?)な目をしていた。

「だから、分かってますって………確か…」





「………真央(まお)。真実の真に、中央の央…と書いて、真央よ。……そう名乗っておくことにするわ」





「真央……と名乗っていた女ですね」

「ああ…頼む」

2人は話し合った。



奥の方々はずっと…

「…………………」

「…………………」

黙り込んでイライラしていた。

2人共見つめ合っていたため、いつの間にかどんどん、にらめっこになってきて、顔がニヤつき始めてた。


今の空気の中で笑うのはマズいと思った雅紀はハッ…!となる。

だからか、みんながよーく見えるところに立ち、率直なことを言ってみることにしたようだ。

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