二面性*マクガフィン
第2章 学園クーデター
《 2ー2 教室 》
「…………スゥー…」
「あー!リーダーいたーっ!」
教室に戻ると放課後の補習の時間が迫っているためか生徒が何人かいたが、その中で1人、大野智が自席にいて伏せていた。
「てか、寝てるし…」
智の元へ行くと、頭をクシャクシャと撫でてやった。
雅紀も潤に続いて智の頬を引っ張ってやった。
……それでもピクリとも動かない智の寝顔を見て、2人はクスクスと笑った。
「………………」
「翔さん、どうかしましたか?」
教室に入る前からずっと下を向いていた翔。
気にかけていたニノは翔の顔を覗き込んだ。
「……え、あ、うん」
反応したが、すぐに下を向いてしまった。
何か考え事でもしてるのだろうか…。
その様子を見て雅紀はハッとなる。
「もしかして翔ちゃん…」
ニノの次は雅紀が、ニヤニヤしながら翔の顔を覗き込む。
「さっきの女とのキス、心に残っちゃったとか?」
「いや翔くんに限ってそれはないでしょ」
雅紀と潤が先程の屋上の時のようにクスクスと薄笑い。
「…………………」
翔は一瞬ためらった。
が、ニノのほうを向き、口を開いた。
「…………スゥー…」
「あー!リーダーいたーっ!」
教室に戻ると放課後の補習の時間が迫っているためか生徒が何人かいたが、その中で1人、大野智が自席にいて伏せていた。
「てか、寝てるし…」
智の元へ行くと、頭をクシャクシャと撫でてやった。
雅紀も潤に続いて智の頬を引っ張ってやった。
……それでもピクリとも動かない智の寝顔を見て、2人はクスクスと笑った。
「………………」
「翔さん、どうかしましたか?」
教室に入る前からずっと下を向いていた翔。
気にかけていたニノは翔の顔を覗き込んだ。
「……え、あ、うん」
反応したが、すぐに下を向いてしまった。
何か考え事でもしてるのだろうか…。
その様子を見て雅紀はハッとなる。
「もしかして翔ちゃん…」
ニノの次は雅紀が、ニヤニヤしながら翔の顔を覗き込む。
「さっきの女とのキス、心に残っちゃったとか?」
「いや翔くんに限ってそれはないでしょ」
雅紀と潤が先程の屋上の時のようにクスクスと薄笑い。
「…………………」
翔は一瞬ためらった。
が、ニノのほうを向き、口を開いた。