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二面性*マクガフィン

第2章 学園クーデター

そんな話をしていると…


「……………ンン……フニァ…」

机の上で伏せて寝ていた智がぬくぬくと動きながら、ゆっくりと顔を上げた。

「あ!リーダー起きた!」

それに気付いた4人は彼に視線を向けた。

目が覚めたばかりか、とても眠そうな顔が現れる。


「おはよう眠り姫、やっと起きたかい?w」

潤は智を少しからかって面白がった。

「……………………」

でも智はそれをスルー。

今にもまた寝てしまいそうな顔を左右に動かし、周りを確認しているようだった。


「あ、大野さん、いま、あのー…」

ニノは彼の顔がこちらに向かれた時に口を開いて、今話してたことを伝えようとする……

ガシッ

体が何故か揺れた。

何だ?と思えば、智がニノの腰に飛び付いたのだ。

他の3人は驚く。飛び付かれた人も驚く。


「お、大野さん…!?」

智はニノを見上げた。

上目遣いのように、目を閉じたまま…、

「かずぅ〜……和の家行きたいなぁ〜……♡」


「寝ぼけてるな」

「うん、寝ぼけてるね」

潤と雅紀は揃って言った。


ニノに甘えるようにお願いする智。

そんな智にニノはドキッとしてしまう。

「し、しょうがないです…ね。どうせここにいても、もうすることがないんですし…い、行きましょうか……」

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