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二面性*マクガフィン

第2章 学園クーデター

はい、二宮和也、大野智に負けましたー。

「あ〜あ、ニノ、リーダーにメロメロだーww」

雅紀は手で♡を作った。そんな彼を反射的に思いっきり睨み付けると、作られた♡がすぐに壊れた。

「まあ、ここにいてもつまんねーから行くかー」

両手をポケットに突っ込んだ。

「だよね松潤!いこいこー!ニノとゲームで勝負だぁー!」

「いや、相葉さんは絶対負けますよ」

さりこげなく雅紀にツッコミ。

「…フニャ…行こーよー…」

智はそろそろ本当にまた寝てしまいそうな状態だった。

雅紀と潤は少ししか持ってきていない荷物をまとめ、廊下に出た。寝ぼけている智のは、ニノが「全く…」と呟きながら仕方がなく持ち、彼を支えて廊下に出る。


「………で」

ニノは重たい体でありながら振り返り、先程から下を向いている人に声をかけた。

「翔さんはどうします…?学校で勉強していきますか?もうすぐ中間テストですし…今からの補習、今回翔さんが1番苦手とするところですよね…?」

ニノの言葉が翔の耳の中に入ったのだろうか…。


よく分からなかったが、少し間ができた後、

その彼はニノの言葉に気付いたかのようにハッと顔を上げ、

「ああ、勉強していく…」

真面目で、落ち着いた声で返した。

「先に行っててくれ」

ニノは頷いた。そして智の腕を掴むと、

「ではお先に失礼します」

ササッと教室を後にした。その後に続いて、

「翔ちゃんもあとでゲームしようねー」

「頑張れよ」

2人も教室を後にした。




















4人はニノの家に行ってしまった。






あと5分で補習が始まる…。


4人がいたときよりも騒がしくなった教室。

笑いあって話をする者、席で自習をする者、様々だ。


「…………………」


翔はずっと、自席で読書をしていたが、

パタン…と本を閉じ、教室を出て行った。

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