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土砂降り

第1章 1

「ちょっ!おいっ!」
携帯を取り上げようとすると、片手で体を抑えられ、携帯の画面を僕に向けて見せる。
メール?送信?

「これ。俺の自宅のパソコン。
しっかり今の尚也の写真はパソコンに転送しといたから。」

にこっと笑う赤岩。
笑った顔が可愛いな。なんて思っている場合ではない!やばい!
「お前ふざけんなよ!消せよ!」携帯を取り上げたところでメールは送信済み。

え?僕、人生で最大の恥を赤岩に握られたよな?
どうしよう。どうしたらいい?

頭を真っ白にしている場合では無いのに何も思い浮かばず、固まってしまう。

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