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土砂降り

第1章 1

「そんな顔しないでよ。尚也。
俺はさ?別に金を脅し取ったり、尚也をいじめてやろうなんて思ってないんだよ。
ただ俺の言うことを聞いて欲しいだけ。ね?尚也?」

「言うこと?僕は何を聞けばいいんだ?赤岩は僕に何かして欲しいのか?」

「さすが尚也。頭が良いだけに話が早いね。」

そう言いながら、俺の上にぶちまけられた白い液体をティッシュで拭ってくれる。
俺がやろうと手を出せば、
「いいよ。」と、手をとられソファーの上に戻される。

「尚也、今、気持ちよかった?」
床に膝まづいた状態の赤岩が上目遣いに聞いてくる。

「えっ?あー。まぁ。」
気恥ずかしくなり、目をそらしながらそう答えた。

赤岩はその答えにクスッと笑う。
余計に恥ずかしくなる。

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