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土砂降り

第11章 11

「ナイト達が帰るの確認してたらこんな時間になっちゃったよ。」

しまった。瞬時にそう思った。


「はやと先輩、、、」

「赤岩も仲の良い山上も高田も。みんな帰ったよ。
こんな遅い時間まで1人でいるなんて、期待してくれてたんだね」

首をふるふると横に振って違うって意思表示はしてみたけど、半分は諦めてた。

だって先輩の手には沢山の拘束具が握られていたから。

ゆっくりと近づいて来て両手を掴まれる。

「大丈夫。いっぱい嫌がって?そういうプレーって燃えるもんね。今日は空気を読まずにヒーロー気取りで助けに来る奴もいないから、いっぱい気持ち良くなれるよ。」

僕が震えているのも演技だと思ってるのか?
ギッチリと両手を縛られると、ベルトに手をかけられる。

「あれつけて欲しかったら大きい声だして、やめてって言ってね。他にも、足枷つけて欲しかったら俺の事蹴り飛ばして嫌がるフリしてね。
なおくんが喜びそうなSM道具はちゃんと揃えてきたから、欲しいものがあったら嫌がって怖がって気持ち良くないフリしてね。なおくんの合図で使ってあげるから」

どうしたら良いかわからなかった。
声を出せば口を塞がれ、暴れれば拘束具が増える。
気持ち良くない風にすれば、あそこにあるムチとかロウソクとかを使われるのだろうか。

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