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土砂降り

第1章 1

意識が覚醒する。
音が聞こえてきた。雨の音だ。
まだ降っていたのか。

目を開けると、どうやら僕は赤岩に膝枕されているらしい。

先ほどの出来事が夢かどうかなんて疑わない。
だって、僕の体はぐったり疲れきっているし、お尻の穴は大きな違和感を感じる。

夢?なんて、アホなことはとてもじゃないけど言えない。言える体ではない。

いつまでも膝枕させるわけにもいかないし、体を起こそうとする。

「まだ寝てていいよ?体、大丈夫?」なんて。人懐こい笑顔を向ける赤岩が憎たらしい。

「体の節々がギシギシする。特にお尻は大惨事だな。
僕はどのくらい眠っていた?今何時だ?」
目を閉じてそう言うと、

「7時半過ぎたかな?
初めてなのにあんなに喘ぐんだね。可愛くって俺、イクの勿体なくて必死に我慢しちゃったよ。」

喘ぐとか言わないで欲しい。
声だって出したくて出していた訳では無い。

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