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はな*つむ

第3章 ハナ

 それを見た氷桜が動く。

「見付けたか」

 氷桜は液を滴らせる者に触れ、液をその異形の蛇の身体に塗った。

「さぁ、行きなさい」

 身体にぬるりとした液を纏った異形の蛇が動き出す。
 蛇は自身が見付けたその場所に頭から入り込んだ。

「んーーっ!?」

 鱗女が叫びを上げるが、塞がれた口からは声が殆ど漏れ出さない。
 異形の蛇が入り込んだ場所は、鱗女の蜜穴だった。

 卑猥な音を上げて侵入する者から逃れようと、鱗女は全力で暴れる。
しかし全く出て行く様子は無かった。

「諦めろ鱗女……貴女は人間に支配されるのです」

 氷桜は冷たい声で言い放つ。

 異形の蛇に侵入された所から快楽の蜜が溢れ始めた。
 熱く濡れた音を上げている。

 更にもう一匹、濡れた所に侵入して来た。

「ん、んんーっ」

 鱗女は涙を流し、身体を反らす。

 一匹でも侵入するには狭いその場所に無理矢理入ったもう一匹が中で激しく暴れ出した。

 身体に絡み付く者共もここぞとばかりに肌に吸い付き、鱗女の身体を刺激する。

「うぅーーっ!!」

 熱を帯びた叫びを上げ、鱗女の身体は強く痙攣した。

「……これで良いだろう」

 氷桜は小さく頷く。

 ずるりと二匹の異形の蛇が中から出てくる。

 中にたっぷりと液を注いだらしく、二匹の身体はぐっしょりと濡れていた。


 氷桜は快楽に身体を震わせながら横たわる鱗女を確認してから部屋を出る。

「氷桜様」

 廊下に出ると直ぐに声を掛けられ、氷桜は立ち止まった。

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