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友子の淫靡な日々

第16章 淫靡な筆下ろし

「君、よく止めてくれたね。ありがとう」

「高橋、私からも礼を言わせて貰うよ、ありがとう。よく止めてくれた」

「いいえ。そんな」

「彼は、万引きの常習者みたいでね…現行犯で捕まえてもよかったんだけど…なるべく穏便にしたくてね。先生に来ていただいたんだよ」

「そうだったんですか。いいことだと思います」

「はいこれ」と、店主は友子に封筒を手渡した。

「え?」

「止めてくれたせめてものお礼。少ないけど図書券だよ」

友子は受け取りを拒否したが
紫村も、貰っておきなさいと言うことで、ありがたく受けとることにした。

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