
欲望
第2章 拾われ子猫ちゃん愛を知る
何を話したらいいのかわからず結局二人とも無言のまま、俺の部屋に着いた
「タオル取ってくるから、ちょっと待ってろよ」
そう言ってつないだ手をはなすとその子は少し寂しそうな顔をした
かわいいな・・・なんて思いながら俺は少し大きめのバスタオルを取ってきて女の子を包んであげた
すると、女の子は少しびっくりしたのか体をびくっとふるわせた
「風呂の用意するから適当にくつろいでて」
女の子の手を引きリビングのソファーに座らせる
風呂の用意が終わって帰ってきて見ると、女の子は初めて見た時と同じようにソファーの上で三角座りをして小さくなっていた
可愛すぎるだろ・・・あ~抱きしめたいっ・・・なんて思ったが、そんな気持ちはぐっと抑え、俺は横に座る
「風呂、すぐ用意できるからもう少し待っててな」
女の子は小さくうなづく
「体冷えただろ?寒くないか?」
そう言って、肩に手を置くと女の子の体はびくっと反応した
そのうぶな反応に、また思わず抱きしめたくなる
無意識に肩を引き寄せようとしたその瞬間・・・
「♪~♪ お風呂の用意ができました。」
とチャイムが鳴り、俺はあわてて手を離した
「あっ風呂用意できたみたいだな!入っておいで。着替えは何か用意しておくから」
ちょっと慌てた様子でそういって、女の子をバスルームへ連れて行った
「ゆっくり温まっておいで」
そういうと、女の子はまた小さくうなづき扉をそっと閉めた
