
欲望
第2章 拾われ子猫ちゃん愛を知る
「さて、まずは着替えだな」
とは言っても、うちには女の子の服などもちろんない
「どうするかなー・・・あの子ちっちゃいしな~・・・」
クローゼットの中を探すが、なかなかちょうどいいものはない
結局、俺がいつも来ているTシャツとスウェットのズボンを出した
「でも、これじゃ寒いかな・・・あっこのパーカーでいいか」
多分、いや絶対すごくぶかぶかだと思うけど一応着替えの用意ができた
「・・・しまった。下着はどうしよう」
こればっかりは、俺のを貸すわけにもいかないし・・・
「あっそういえば、美咲のがあるかも」
美咲は、2か月前まで俺の秘書兼家政婦をやってくれていた俺のいとこだ
仕事が遅くなることもしばしばだったので、終電がなくなった日には俺の家に泊まっていた
その時ように下着だけは何枚か常備してたはずなんだけど・・・あいつもう持って帰ったんだっけ?
いつも美咲が下着をしまっていた引き出しを開けてみると、ちょうど一組だけおいてあった
「あった!今日はこれで我慢してもらおう」
用意できた着替えをバスルームのよく目が付くところにタオルと一緒においてバスルームを出る
シャワーの音に不覚にもどきどきしてしまった
「もっと大人っぽいのがタイプだったはずなんだけどな~・・・どうしたんだろ、俺」
いつの間にか少しづつあの子のことが気になり始めてる自分の気持ちに気づかされ悩まされる
「いくつなんだろ?あの子・・・下手したら犯罪だよな・・・」
なんて、あの子のことを考えながらソファーでぼんやりしてた
