
欲望
第2章 拾われ子猫ちゃん愛を知る
「そうだ!会社に電話しておかないと」
会議の後、そのまま帰ってきたことを知らせるために電話をかける
プルルルル・・・
「はい。こちら株式会社MSKです。」
「俺だ。今日はもう会社に戻らないから専務にそう伝えてもらえるか?」
「わかりました。社長が直帰なんて珍しいですね。」
「そうか?あっそれと、今週の土日は特別な会議なんか入ってなかったよな?念のために確認してもらえるか?」
「はい。少々お待ちください。・・・大丈夫です。」
「ありがとう。じゃあみんなによろしく伝えてくれ。」
「わかりました。それでは、失礼します。」
電話を切ってふと廊下の方を見ると、女の子が立っていた
女の子を見た瞬間、俺は固まってしまった
可愛すぎる
だぼだぼのTシャツの上にパーカーを羽織って前はあけている
ズボンは俺にとっては短めなはずなのに、すりそうなぐらい長い
見とれていたことに気づき、俺は慌てて声をかける
「よく温まったか?」
すると女の子はこくんとうなづき、俺の横に座った
