
欲望
第4章 先生と私<2>
次の日、まゆはなんだかドキドキしながら6限までの授業を終えた
今日は仲川先生の数学がない日で、少しほっとした
帰る準備を整えて、荷物は教室に置いたまま3号館へ向かった
最近、新校舎が立ったのでもとの校舎のままである3号館は部活などでしか使用されていない
クラブに入っていないまゆにとっては、普段行くことのない校舎だった
なんとか迷わずに待ち合わせ場所に行くと先生の姿はまだなかった
ちょっと早かったかな?
そう思って周りをきょろきょろしていると男子トイレのドアが開いた
中から仲川先生がまゆの腕を引いた
一瞬の出来事に驚いていると、先生はまゆを個室の中に入れた
ふたを閉めたトイレの上に座らせ、口づける
「んんっ・・・あっ」
いきなり舌が侵入してきて、思わず声が漏れた
先生は唇をはなして抱きしめた
「連絡、遅くなってごめん。ちょっと仕事が立て込んでて・・・」
「・・・さみしかった」
その言葉に答えるように先生はまたキスをした
「人、ほとんど来ないとこだけど声は一応我慢して」
「えっ?」
まさか学校でそんなしちゃうなんて・・・
なんて思いながら本当はちょっと期待してたまゆは嬉しいと思ってることがばれないようにうつむいた
