無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

俺は日が昇りかけているとき目が覚めた

生き物か何かが腹にダイブしてきたからだ。


｢うぐっ…！！？ コノヤロ…｣


｢ごごご、ごめん！！！！｣


｢！？｣
（人間！！？）

姿を確認しようと眠気眼をこする

そして重たいまぶたを持ち上げる

｢人間…………………………………………？じゃない。｣


俺の腹の上で反省しきった表情で必死に頭をペコぺコしていたのは

肩に掛かるサラサラの栗毛色の髪の毛

クリクリとした優しい目

すっと通った鼻に凛々しいまゆ

透き通るような肌にほんのりピンクの頬

と言った特徴を持つ


超べっぴんな女の子だった

歳は俺と同じくらい。


でもそのこは明らかに人間でわない特徴を持ち合わせていた

毛に覆われた狐のような耳
そして九本の尻尾


しかも巫女の格好をしていた。


思わずコスプレかと疑い
少女の耳を引っ張る
すると

｢いぃいひゃぃい！！！｣

突然の叫び声に慌ててぱっと両手を上に

｢ごごご、ごめん！！！｣

少女と同じことを言ってしまった


｢いいよ。うぅ、、もうやらないでね？本物なんだからー｣
大きな目に大粒の涙を浮かべて耳を抑え痛みに耐えているようだった。


｢ほんとにごめん。てっきりつけ耳かと｣

｢うん、もういいよ｣



（あれ？）


何故か違和感を感じる。

（えっと俺は今獣の姿で…会話してる？）

｢えっと、どうして驚かないの？｣


｢……。 へ？｣

すっとんきょうな返事が帰ってきた

（へ？）

｢何行ってんの？それはこっちのセリフジャン！人に耳はえてんだよ？なんで驚かなかったの？｣

｢えっ？だって俺今獣の姿で……あれ？｣

自分の手を見るの鋭い爪もなく、毛も生えていない

（なんで？）