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単なる幼馴染みじゃなかったんだ!!

第3章 二人っきり

雅「それは違う‼俺ら、からかわれてムキになって・・・でも、美夏があの事件で男が怖くなったんじゃないかと思ってた。」
美夏「雅くん、私あの時・・・川に突き落とされた時・・・みんなに嫌われてるなら、・・・死んでしまったほうが幸せなんじゃないか?と思ってた。」
涙声の美夏
雅「ごめん。美夏、ごめん。」
俺は美夏を抱きしめた。
あの時の俺達は見栄ばかりを気にする思春期真っ只中で・・・だからといって美夏を蔑(ないがし)ろにしていいなんて事は、なかったはずだ。
美夏が今でも俺達に遠慮がちに、いや一歩下がって接して来るのは、俺達にまた裏切られたらって事?
どうしたら信じてもらえるんだろうか?
美夏から体を離した時だった。

トントン
ガチャッ


亮太「ここだと思った春と健と迎えに来た。」
雅「邪魔すんなよ‼美夏とせっかく二人っきりだったのに‼」
せっかくの二人っきりが・・・。

店の外に出るとすっかり暗くなってた。
春「明日は、どこ行く?」
雅「そろそろ宿題がヤバいんじゃねぇの?」
俺達の重い空気が漂う中、
美夏「私、終わったよ(笑)」
俺達「えっ⁉」
美夏「じゃあ明日は宿題する日に決定だね(笑)」
この勉強会で俺達と美夏との関係が、ぐっと近づく事になった。そして美夏に対しての俺達の感情もより白熱する事になった。



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