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conqueror

第12章 散歩

「コウさん、あの、ちょっと、その、待ってください。」

「どうしたの?」

彼が止まってくれた。

「その、その、バイブが、落ちそう。」

小さく呟くように言った。

歩き始める前から、落ちそうになっていたのだけれど、今は半分くらいが出ている感じがする。

「そう、落ちたら恥ずかしいね。で、どうしたいの?」

困っている私を、彼はいつも嬉しそうに見る。

そんな彼を見ていると、またドキドキしてしまう。

「あの、どこかで、その、出してもいいですか?」

「うーん、それはダメ。これから、そのまま散歩しようと、思っているから。」

「でも、このままじゃ、抜けちゃう。」

閉じている足に、力を入れる。

本当に落ちそうだった。

「じゃ、お願いしたら、奥まで入れ直してあげるよ。」

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