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第6章 春雷

私は足を広げて、下着の上から、指でなぞった。

体がぞくっとする。

恥ずかしさでいっぱいで、なのに、指の動きに反応してしまう。

車のスピード、彼の目線、歩道を歩いている人。

いろんなことが気になって、気持ちが昂ぶる。

「あっ。」

下着の上からでもわかるくらい、愛液が出ていた。

ガマンできなくなって、直接触れる。

ヌルッとしていて、生暖かい。

指先がそこを捉える。

滑らすように、左右に動かす。

息に混じって、声が少しずつ漏れる。

彼がそんな私を、横目で見ている。

気持ちいい。

その時、信号が赤になって、車が止まった。

私は、我に返って、俄かに動かすのをやめる。

「止めずに続けて。」

彼が言った。

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