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第9章 月光

「バイブ買ってきたんだね。ちゃんと言うことを聞いて、エリナはいい子だね。」

「はい。とても恥ずかしかったけれど、コウさんの言うことを、ちゃんとできるようになりたいから。」

「いい子だ。今日は、君の声をちゃんと聞いてあげるから、言われた通りにするんだよ。」

「はい。」

メールと違って、声を聞いていると、彼と一緒にいる気持ちになれる。

「じゃ、服を脱いで、下着姿になってごらん。」

私は携帯を置いて、服を脱いだ。

「脱ぎました。」

「そのまま、ベランダに出て。」

「えっ、ベランダに?」

「そうだよ、ベランダに出て。」

カーテンを少しだけ開ける。

ベランダからは、在来線の線路が見える。

私が住んでいるマンションは、線路沿いに建っているので、電車が見えるのだ。

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