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ココロの恋心

第4章 略奪?

「…え?
な、なんでですか?」

普通にしようと思えば思うほど
声が上ずりうまく話せない。

心臓がドキドキと
早くなる。

自然と早歩きになる。

先輩はゆっくりとついてくる。




『いや…
俺さ、実は2人好きな人いてさ…』


公園のブランコに辿り着いた頃、
先輩が言った。


そして、私の手をギュッと握る。


『…彼女と…


心ちゃん。』



先輩との距離は、
数センチ。




ぽたっ。
と私の目から涙が落ちた。


夜の公園で

街灯に照らされる2人。




先輩を見上げると
ぱちっと目が合った。

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