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新‼経済・世相愚問放談

第22章 格差社会の永続化?

更に学校では学力で、社会に出れば賃金や出世や会社の規模等、数限りない格差に晒されます

其を過去に是正する役割をしていたのが『年功序列』や『終身雇用』だったのです

年功序列のお陰で就職から結婚、子育てから老後と必要な収入を得る事が出来ました

そして終身雇用のお陰で、解雇の不安に過度に怯える事無く安心して働き続ける事が出来ました

確かに高度経済成長期と現在では世界的経済状勢も変わりましたが、現在でも『年功序列』や『終身雇用』が有効な格差是正策で有るのは変わりません

しかも、非正規雇用は当時も有りましたが、派遣労働の様な所謂中間業者のピンハネは無かったですし、期間の決まった雇用でも、各企業がアルバイトやパートタイム労働者を直接雇用していました

かえすがえすも、小泉内閣の構造改革による派遣労働法改正での派遣労働分野拡大は、景気にとって短期的には雇用改善しましたが、長期的には経済成長を著しく毀損する結果に成りました、それが失われた20年ですね

私は経営者として、『ヘンリー・フォード』を尊敬しております

彼は資本主義経済の何足るかを良く知っていたからです

自動車の大量生産方法を確率したフォードは、自動車の売り上げ向上の為、アメリカの道路を鋪装化し、自動車の利便性を高め、労働者が購入者に成れる様に、従業員に惜しみ無く給料を支払いました

実に見事な見識で有ります

労働者は購入者でも有るのですから、雇用を安定させ賃金を惜しみ無く支払う事で、更に会社が儲かる

正に貴方(労働者)が儲かりゃ私(会社)も儲かるを良く理解していた人物だと思います

これが資本主義経済の基本中の基本だと私は考えております

つまり、労働者にキチンと賃金が支払われる事で、企業の業績が向上する(実態経済にお金が流通する)と言う事です

考えて見れば当たり前の事で、企業のサービスや製品を購入するのは、誰でも無い労働者なのですから

小泉内閣以降、この当たり前のロジックが無視されている気が致します

雇用が安定せず、賃金も下がり続ければ、景気が回復しないのは当たり前です

景気の高循環を取り戻すには、雇用の安定と賃金上昇が一番の近道です

しかし、相変わらず真逆の政策が繰り返されております

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