
TRUE LOVE〜本物の愛〜
第1章 暗闇
「え、まじで!?!」
予想以外に喜んでいる様子の神谷。
「ただし、あたしはあんたのことなんて好きにならない。ただの男よけだから。」
私はそんな彼に冷たく言い放った。
それでも笑顔なのは変わらず、
「俺に任せてよ、彼氏権ボディーガードってことね。」
と嬉しそうに話していた。
ばかじゃないの…
私はこんな気持ちになったのは久々だった。
そう、こんな気持ちはあのとき以来ー…
しかし脳裏によぎったのは、
『処女もらったらお前にやるよw』
…そうだ。
私は男なんて信じない。
「依子、ライン教えて。」
「あ、うん。」
神谷くんには悪いけど私、あなたを信じない。
信じれない。
傷つくのがこわい。
傷つけられる前に、疑わなきゃだめだから。
ごめんね…。
心のなかで、つぶやいた。
