
不良に良好
第4章 4
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「うわー、ピザまんないや。肉まんでもいい?」
コクコクと大げさな頷きに、俺はテキトーに返した。
肉まん一つを受け取ると、俺達はコンビニの外へ出た。
「ハイ。」
俺は肉まんを少し割って、残りを袋のまま押しつけた。
「え…夕夜君、そのままで火傷しない?大丈夫?」
「慣れてるから。」
安定の美味しさに言葉が止まる。
今、8時ちょっと前。ずいぶんと余裕がある。
「夕夜君、ありがとう…」
なんか、変だな。
いつもの俺の朝に、こいつがいるのがやけに自然だ。
