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俺は男だよ?

第1章 ゲイの集まりじゃん。

少し消毒の匂いがする部屋へと入っていく透は、先生が居ないことを確認すると、ベッドを指さした。

「ちょっとさ、ベッドに横になって?で、目瞑って。」

「横になるだけでいいのか?…って、俺は調子悪くないぞ?お前が調子悪いんじゃねーの?」

「細かいことはいいからー。横になって!はぁやぁくぅ」

急かされて、ようやくベッドに横になった俺は、ギュッと目を瞑る。
心臓の音がいつもより早くなる。

「ははっ。遥って…バカなの?…まぁ、何にしろ可愛いからいいけど。目は開けちゃダメだよ?あ、目隠ししちゃお。」

「え、ちょ!」

シュルっとなにかの布で目隠しをされ、目を開けても真っ暗だ。
それと同時に、急に不安にもなる。

「ね、どこにいるの?……取ってよっ;;…」

自分で目隠しを取ろうと手を伸ばすと、その手を捕まれ何かで縛られる。
そしてベッドの上の方にある柵と繋がれてしまった。

一瞬の出来事に頭がついていかず、少したってからやっと自分が危険な状態にさらされていることを知った。

「は、離せよ!…あ、今日は入学式じゃん!体育館とかいかなきゃ!!」

「ったく、うるせーなー……」

チュッ…


え?…………は?………はぁ!?…////
俺…キス、され……た?///…男に、キス…;

「ぼーっとすんな。…可愛いな。…………俺な、ゲイって言うか…男が好きなんだよね。特に遥みたいな男。」

「ふぅん………って!!ちょ、ちょ、ちょ、!おかしくない!?お前がゲイでも俺は気にしねぇ。でも、そのお前の趣味に俺を巻き込むなよ!!俺は、ゲイでもなんでもねぇし、無理だから!まじで。無理だからな!?」

必死になって説得するが、それは虚しくスルーされた。

「まぁ、そういうことだから……覚悟、しろよ?」

そう俺の耳元で呟いた後、また唇が塞がった。

「んっ………///…!?…んー!んっんっ!!」

またキスかよ!…なんて思いながらも抵抗できずにじっとしていると、あろうことか舌が入ってくる。

「んっ!…んんぅ…ぁんっ…んっんっ…」

チュッとリップ音を鳴らしながら唇が離れる。
どちらとも分からない唾液がお互いの唇に繋がっていて、恥ずかしくなる。

「ハァ、ハァ、ハァ…ってめ…俺はそんな、の興味……ない、から…」

「ふぅん?…そうは言ってるけどさぁ…………気持ちよかったでしょ?」

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