その手で触れて確かめて
第10章 お2階さん。( A × N )
また、キモい!!とかどやされんのか、と思いきや、
落ち着かなげに目線を泳がせたあと、
俺に背を向け、何事もなかったかのようにゲームを続行した。
な、何だったんだろ?今の反応?
講義が始まるとカズは手を止め、授業に聞き入っていた。
その間、俺は、カズをチラチラと見ていたけど、
カズも、何か言いたげに時折俺を見ていたなんて思いもしなかった。
潤「雅紀、今からメシ行かない?」
和「奢り?」
潤との会話に乱入してくるカズ。
珍しい松潤のランチの誘いに乗っかるカズ。
潤「カズも来んの?」
いいよ?次奢ってくれんなら、と、快諾した。
やたらと気前がいいなあ、と思っていたら、
和「学食じゃん…」
つまんなそうに呟くカズ。
潤「俺、メシに行こうとしか言ってないけど?」
確かに…
すると、遠くから若い女の子の声と足音が聞こえてきて、
こちらに向けて手を振った。
潤「こいつ、俺のカノジョ。」
と、松潤は、サラサラロングヘアーの小顔美女の肩を抱き寄せた。
松潤、それはいいとして、
後、他にもう1人女の子いんだけど?
そっちも松潤のカノジョ?
すると松潤、俺の肩をぽんぽん叩きながらもう1人の女の子を見た。
潤「知ってるかもしんないけど、こっちが経済学部の相葉雅紀くん。」
この女の子、見覚えが…。
潤「まさか、両思いだったなんて、すげえびっくりしたよ…」
あの時の巨乳女子だった。
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