その手で触れて確かめて
第2章 劣情と熱情と純情と (A × M )
「はあっ…あっ…」
ヤツは朦朧としている俺の体を後ろから抱え、
自身の固く勃ちあがって、濡れ光る先を俺の双丘に当ててきた。
ヤツを押し退けようとふらついたところを抱きすくめられ、
唇を奪われる。
だが、最初のキスのような乱暴なものではなく、
深く、味わうかのように空いた唇の隙間から舌を忍ばせてきては、俺の舌を捕まえ、ねっとりと絡めてくる。
ニコチンの味など微塵もない、
ただ、舌の絡まり合う音が甘く融けていくようなキスだった。
でも、ふと唇が離れた時に気づく。
このキスだけでまた俺だけがイッてしまう…。
唇を離してヤツの胸を押し退けると、
ヤツの前に膝まづいて、固く勃ちあがっているモノを掴む。
「気持ちよくしろ、って言ったのアンタだろ?」
ゆっくりとソイツを口に含んだ。
「んっ…」
ヤツが低く呻き仰け反る。
部屋の中に響き渡る淫靡な水音に、
低い呻き声が混ざる。
肩を震わせ喉元をそらしながら、
苦し気に言葉を発した。
「あっ…イ、イクッ…!」
口内に吐き出されたヤツの白濁を、ヤツの顔を見ながらわざと音を立てて飲み込み、
口元を拭いながらゆるりと体を起こした。
「フフッ。エロい顔しちゃって。」
ヤツの放った白濁が、
唇の端から糸を引きながら俺の内腿に滴り落ちた。
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