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その手で触れて確かめて

第11章 先輩なオレと後輩なキミ。(S × N)



翔side


智「ねえ、しょおちゃん、てばっ!!」


「わっ!!」



危うく椅子からずり落ちそうになって、あと少し、と、言うところで机にしがみついて食い止める。



智「どーしたの?ボケッとして?」


「えっ!?別に、ボケッとしてなんか…」



すると、智くん、


俺の隣に座ってきて、



声を潜めながら囁いた。


智「カズくんとチューしたでしょ?」


「えっ!?な、なんでっ!?」


智「潤から聞いてるよ?手、繋いで帰ってんだって?」


「ま、まあ…」



あれから、



いい雰囲気になったこともあって、



俺とカズは、とうとうキスをしてしまった。



…いやぁ、あの時のカズ、可愛かったなあ…



思わず、顔がニヤけてしまう。



智「………。」



はっ!?



視線を感じて振り向くと、含みのある笑みを浮かべた智くんが俺を見てた。



雅「しょーちゃん!!カズくん、来てるよぉ!?」



雅紀が手をブンブン振りながら、



大声でカズが来たことを教えてくれた。



入り口を見ると、真っ赤な顔で俯くカズがいた。



抱きしめたい、けど、



ここは放課後まで我慢だっ!!



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