その手で触れて確かめて
第2章 劣情と熱情と純情と (A × M )
けど、大人の力に敵う筈もなく、
痛いぐらいの力で引き戻されて、
壁に背中を押し付けられ、
顔の横に、大きな音を立てて両手をついた。
「ボウズ、悪いケド俺、両方イケんだよ?」
「えっ…?」
ウソ…だろ!?
「俺がオトナにしてやるよ。オマエのココとコ・コ。」
男はニヤリ、と笑うと、
ズボンの上から俺のモノを握り、
双丘を鷲掴みにした。
「つっ…!!」
苦痛で歪めた顔を見て、
男は嬉しそうに覗き込んできた。
「それにしてもオマエ、綺麗な顔してんな?」
牽制するように睨み付けるが、
ヤツにとっては煽る材料にしかならないみたいで、
再び唇を塞がれる。
「やっ、やだっ!!はな…んんっ!!」
キスに気を取られている時、
下半身に違和感を覚え、手を伸ばしてみると、
ヤツの手が俺のモノを、
ズボンの上から上下に擦っていた。
「ちょっ…!!どこ触っ…て!?」
「…大人にしてやる、って言っただろ?」
顔を両手で固定され、男が睨み据える。
「多少イタイかも知れねぇけど、我慢しろ。」
イヤダ…
ダレカ…
ダレカ…
助けて…。
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