その手で触れて確かめて
第15章 続・honeyすうぃーとな俺たち。(O × N )
「ちょっと、何、赤くなってんの?そういう意味合いじゃねぇ、って?」
智「あ…違うのか。」
智はガックリと肩を落とした。
分かりやすい人だなあ…。
「アンタに好きなだけ釣りさせてあげようと思って、とっておきのおもてなしをしてあげますから。」
智「いや…俺的には、カズと過ごすこと以外にスペシャルなことなんて…」
「何か言った?」
智「いえ、別に…」
ホントは聞こえてたけど…。
「オジサン、おかわりは?」
照れ隠しにピッチをあげるオジサンに二本目を開けて手渡す。
「そういえば、オジサン、お風呂、入った?」
智「…入った。」
「そう。まだなら一緒に入って背中流してあげようかと思ったんだけど…。」
智「エエッ!?」
缶ビールを音を立ててテーブルに置くと、智はビックリして立ち上がった。
「何?入ったんでしょ?ならいいじゃない?俺、一人で入るから。」
智「ビール飲んで汗かいたし、やっぱり入る。」
智はすたすたとバスルームへと歩いていった。
「・・・・」
ビール飲んで汗かく人、って初めて見たけど…。
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