その手で触れて確かめて
第2章 劣情と熱情と純情と (A × M )
ヒロシはその余韻を楽しむことなく、俺の両足を左右に広げ、その場所を確認すると、
指先から滴り落ちる白濁をその場所に塗り込める。
初めて触れられた場所に這い回る異様な感触に、
弾かれたように体を起こして咄嗟に足を閉じ、
ヒロシを睨み付けた。
「な、何?…何な…の?」
「お前が女なら必要ないんだけど、挿れる時にお前が痛い思いするから…」
え…今、何て…?
足を閉じたまま後ずさる。
「や…だ…」
イッたばっかりで下半身に力の入らなかった俺は、
すぐに足首を掴んで引き戻されて、
ヒロシに抱きすくめられて、宥めすかされるように髪を撫でられる。
「大丈夫だ、潤。全部俺に任せておけ。」
それでも怖くて、泣きながら全力で首を振った。
「しょうがねぇな…」
力ずくで上向かされ、キスされた、
と思っていたら、
後孔に違和感を感じた。
「えっ?な、何?あっ…」
その違和感は、
俺のナカに通じる入り口ををゆっくり通過していくと、
ナカの襞一枚一枚、丁寧に舐め回すように這い回った。
「はっ…あっ…うっん。」
さらに圧迫感は増していったけど、
あの、イカされた時に味わった何とも言えない気持ち良さが甦ってきて、
甘えるように、
ヒロシに体を擦り寄せていった。
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