その手で触れて確かめて
第20章 Birthday Present
それでも、智は俺の収縮するリズムに合わせながらもゆっくりナカに入ってきた。
「……んっ………」
入ってきた時に感じた焼けつくような痛みも今は感じない。
智「……動くぞ?」
「…あ…んっ……」
ちょっと、腰を引いただけなのに、カミナリに打たれたような快感が全身を駆け巡る。
「ぁ……あ…ぁ…さと…しっ…」
華奢に見えて、実はかなり筋肉質な智の体。
薄目を開けると汗だくで腰を動かしている姿に胸がいっぱいになった。
「あっ……智………っ!」
その後の記憶はない。
気がつくと、俺はさっぱりした体にパジャマを着こんで寝ていた。
やば…また、意識なくしちゃってた。
顔でも洗ってこようとベッドから抜け出し廊下に出ると、不機嫌そうな顔つきの潤がのそのそ前を歩いていた。
智との一夜を余韻を漂わせたまま、こいつとは顔を合わせたくない。
引き返そうとした時、潤が振り返った。
潤「なんだ…翔か。」
「き…今日は早いな?」
潤「夢見が悪くて寝れなかったんだ。」
その言葉に、心臓が鷲掴みにされたような気分になった。
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える