その手で触れて確かめて
第20章 Birthday Present
潤「もしかして…智とヤってた?」
潤は不機嫌そうに俺の頭の先から足の先までを眺め回す。
潤「……だろうなあ、やっぱ。」
「な…何だよ?何も言ってないじゃん?」
潤「よく言うよ?智とヤってましたオーラ、丸出しじゃん?」
一瞬で全身が熱くなる。
潤「……やっぱ、最後までヤってやればよかった。」
「じ、潤…おま…ちょっと……」
俺は辺りを見回し声を潜めた。
潤「……言わねぇよ?」
「あ……当たり前だろ?」
潤「だから一回、ちゃんとヤらせてよ?」
「だからダメだ、って言ってるだろっ!!」
智「何がダメだって?」
背後から聞こえてきた声に、俺も潤も飛び上がらんばかりに驚いた。
「な…何でもない。」
興味無さそうに返事をする声に振り返ると、智が手にしていたトレイから美味しそうな匂いがしていた。
智「ヤるとかヤらないとか聞こえた気がしたんだけど?」
潤「あ、聞こえちゃった?」
「お前っ!!い…言ってない、言ってません、言うはずありません!!」
智「ふーん、そっか。そうだったら仲間にいれてほしいのは山々だけど、今は腹ぺこでさ?」
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