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さあ、秘密をはじめよう

第1章 1



「…なあ、お前、名前なんて言うの?」

……はい?こいつ今なんて言った?てか私最初の自己紹介のとき名前言ったよね?え?聞いてなかったの?……ほんとに名前知らなかったのかよ!!!!

と私の盛大なツッコミが入る。

「…先ほども自己紹介しましたが、新井優衣と申します。」

ニッコリ笑って言ってやった。

「…ふーん。」

…お前から聞いてきたのになんだその興味なさげな態度は!!!

私が若干イライラしていると

「…アライさん俺と付き合わない?」

「はあ?」

…やばい思わずはあ?って言っちゃったよ

「だーから。俺と付き合わない?アライさん。」

となぜかニコニコ?…いや、これは悪魔の微笑みでそう言ってきた。

「いや、結構です。お断りします。」

そう言うと

「んー、お試しとかでもいいからさ。どう?」

なんて言ってくる。

いや、よくねーよ。それよりあなたのキャラ設定と違くないですか。

「丁重にお断りさせていただきます。」
ニコっと笑い会議室から出ようとすると

パシっ

突然腕を掴まれたかと思いきや

グイっ

と引き寄せられ

「〜〜んんっ」

…あの冒頭に戻るわけである。

なんでこうなる。唇を重ねられながら私は思う。

…てかさ、てかね?なげーよ。ナニコレ。

なにこの人、人の唇弄んでんの?なんなの?

「〜んっ、はぁ、課長、、、はぁ」

「…何。」

なんだこいつは。こっちが聞きたいよ!

「は、なして、、ください、、んっ、、っぁ」

「…やだ。」

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