テキストサイズ

あのセンセーは変態です。

第1章 俺の担任は『センセー』

「はーい………」

人が来たのなんて、何ヵ月ぶりだろうか…。
そんなくだらない事を思いながらドアを開けると、
俺よりも年上であろう、男の人がそこに立っていた。

「こんにちわ。……千景くんかな?……」

「は、はい。……そうですけど…。誰ですか?」

不信感丸出しの顔で相手を見ながら、恐る恐る聞く。

「あ、俺は千景くんの担任。一瀬友也って言うの。会ったことないよね?……あと、生徒指導をしてるんだけど…。」

「そうですか……。で、何の用ですか…?」

「何って……千景くんに学校へ来てほしくて。学校は楽しいよ?今からでも遅くないよ。」

なんだよ、この先生。…余計なお世話だよ。全く…。

「あの、俺はもう学校行かないって決めたので。あ、もう学校辞めます。…手続きしておいてください。」

「そ、そういう訳にはいかないよ!!…ちょっとでいいから、来てみない?…まずは空き教室で授業とか!…ね?」

はぁ?…しつこいな……………。

「い、いいですよ………あの、帰ってください…」

無理矢理ドアを閉めた。ドアの向こうで何か言ってる声がするが、俺は無視して自分の部屋へと戻った。


「学校なんて…行くわけないだろ…。」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ