1人じゃなくて。
第4章 No.4
「えっと…大丈夫ですか…?」
「うん、慣れてるから」
奈瑠はベッドに座っていた。そして、その前には正座…要に頭を押さえつけられて、座っている恭也がいた。
「奈瑠。こいつは気にしなくていい」
片手で恭也を押さえてる要は、そのまま奈瑠に話した。
「で、部屋の話なんだが。ここはシェアハウスなんだ」
「シェアハウス!?……私、一戸建てだと思っていました…」
「ここにはね~、他に二人住んでるんだよ!」
人差し指をたてて、恭也が要の手から逃げ出した。
「……気分転換にこの建物内見に行くか?結構自慢の家なんだ。」
得意げに話す要を見て、きっと良い造りなんだな…と想像した。