
わたしの彼氏
第1章 No.1
急にスマホが震え
着メロがなった
「~♪」
「みかっち電話電話!!」
涼は私をせかすように言った
私はハッとして見ると
ディスプレイには"美月"の文字
私は急いでタップし電話に出た
すると
「みか大丈夫?!」
と大きな声が耳に飛び込んできた
「うわっ?!」
私はびっくりして思わずスマホを手から落とした
「みかっち大丈夫?!」
涼が慌てて私のスマホを拾ってくれた
すると
また大きな声で
「お前ら今どこ?」
と勇二の声が聞こえた
とりあえず近くにあった特徴的な
ビルのことを言ってみる
「なんか…赤と青とオレンジのビルがあって…その前に金色のぞうの置物が看板には…なんて書いてあるんだろう読めないや…」
「あと電柱があるよ!!」
涼が得意げに言った
「ん?え?」
私は思わず聞き返した
「ん?どうしたの?」
どうやら私の疑問を疑問に感じていないらしい
するとスマホからの
「涼…電柱がある所なんて山ほどあるから…」
勇二のため息が混ざったような声に
