信じて......?
第1章 *出会い.別れ.また出会う
そして、教室についた。
「俺が呼んだら入れな。」
「おっけー。」
ガラッ
「「「おはようございます、時埜先生!」」」
と、揃っている女子の声。
まぁ、カッコいいしね!
生徒からもモテてるんだねー。
「おはよう。HR始めるけどいいか?」
「はい、大丈夫です。」
誰かが返事をして、HRが始まる。
五分ぐらいして。
「入れ。」
って、声が聞こえる。
無視するー。
「魅桜ー?入ってこい。」
無視するー。
「はっ、まさか、誘拐されたんじゃあ...。」
そう言って、ドアをバンッと勢いよく開けた。
「どうしたの?あ、もう呼んだ?ごめんね、音楽聞いてて気づかなかったー。」
「...魅桜のバカ!心配したんですけどー。」
「さすがに学校で誘拐って、ないでしょ?」
ちょっと笑いながら言う。
「まぁいいや。おいで。自己紹介して。」
時埜さんに手を引かれて教室に入る。
「...あ、魅桜、こうやって教室入りたかったのか。一人はイヤだし。」
ちっちゃい声で言ってくる。
「それもある。」
教壇まで行き、手を放す。
「編入してきた神崎魅桜です。よろしくしてくれなくてもいいです。」
満面の笑みで言った。