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Doki Doki⛔️one way love〜一方通行の恋

第7章 7



暑い暑い夏が続いていた

麻婆豆腐事変以来、開き直った雛はバスルームからバスタオル一枚で出て来るのが当たり前になっていた

駿がリビングに居てもいなくても平気でバスタオル一枚でうろつくようになった

見兼ねた駿が何度か注意したが、当の本人は全くへっちゃらであるからどうしようもない

「減るもんじゃあるまいし」

この女は時々親父みたいなことを言う

あまりに堂々とされると色気も何も無いもので、そのうち駿も気にならなくなったようで何も言わなくなった

一晩でも一緒に過ごしたらどうにかなる男女もいれば、一夏一緒に過ごしてもどうにもならないものはどうにもならないらしい

この2人はどうやら後者のようだ

だが、その割りには駿がバスタオルを腰に巻いただけの格好でバスルームから出てこようものなら雛は大騒ぎしながら自室へと逃げて行くのだからわからない




この頃雛は会社で複数の女子社員達から駿のことで頼まれごとをされていた

「係長の好みのタイプ、聞いてみてくれない?」

とか

「ねえ、雛、係長に私のこと紹介してくれないかな、お願い」

とか

「雛、係長に声掛けて合コンセッティングしてよ」

とか、である


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