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いつか晴れたら・・・

第1章 第1章…ときめき

仮免許の試験が間近に迫ったある日、実習ではペアで車に乗ることになった。この日一緒だったのが、気になる彼といつも一緒にいるうちの一人。大池君だった。見た目ためからしていい人そのものの彼はクランクやS字を失敗しながらも笑っていて、私が緊張しながら乗る様子を見ると

「俺があんなんだったから大丈夫だよ。ファイト!」

と優しく声をかけてくれた。その言葉に救われて、なんとかその授業を終えた。

「はぁ~、補講になっちゃうかなぁ~」

と心配していると、

「大丈夫だよ。俺も心配だけど、君のほうがましだったし」

と笑いながらいってくれた。

 休憩所に行って結果を待っていると、結果が書かれているノートが返ってきた。ドキドキしながら見ると、合格の教官のハンコが押してあった。ほっと胸をなでおろす。大池君どうだったんだろう…。

合格者は次の座学へ。階段を上ろうとすると大池君と彼と、もう一人の友達も階段を上り始めたところだった。

「あっ!!君も合格だったんだね!」

と大池君が私に気づいて話しかけてくれた。

「はい。合格だったんですね」

「うん、あれでも合格点もらえたからよかったよ~。俺、県外から来てて一緒に来てる、中森と飯田。この子さっきの実習で一緒だったんだよ~」

と彩を紹介してくれた。

 中森君って言うんだ…。ラッキー名前もわかったし、紹介もしてもらっちゃった。

「次、筆記の小テストだって~、俺適性検査いまいちだったんだよね~。」

と大池君。

「俺A判定だったよ~。」

とちょっと自慢げに答える中森君。

「俺Bだった」

とぶっきらぼうに飯田君が言うと、大池君が
「君は?」

と聞いてきた。

「私ギリギリのCです。」

「え~~~!!!」

っと3人とも大爆笑!

「大丈夫なのそれ~」

とからかわれる。

でも悪い気はしなかった。

なんだか仲間に入れてもらえたようでそれだけで嬉しかった。

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