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清純派リミット。

第2章 賞味期限





「ち、ちょっと待ってくだ『うぜぇ』



わたしの言葉を遮って放たれた冷たい言葉。



「あー…
俺、処女とかあんま本気なの無理なんだよね。ごめんね♡」



最後に嘘臭い笑顔を浮かべ、瀬野くんはそのままドアを開いてトイレを後にした。

男子トイレに一人残されたわたしはしばらくボーゼンとして動けなかった。



なに、いまの…

てゆうか、噂と全然違うし…!!
女の子なら誰とでもヤるんじゃなかったの…!?

学校一のチャラ男で有名な瀬野くんにあんな恥ずかしいことお願いして
しかも断られて撃沈するなんて…


も~~最悪すぎる!!




ーーーーーーーー…



「理乃ちゃんん~~!!」



午後の講義を終えた理乃ちゃんを見つけ、すぐさま泣きついた。



「よしよし。椿の誘いを断るなんて意外と根性ないな~あいつ!(笑)
ていうか処女嫌いなんて初めて聞いたわ!」

「喋ったこともないのにめちゃくちゃ緊張して声かけたのに…
もうやだ…生きていけない…もうお嫁にいけないぃ…」



半泣きのわたしを理乃ちゃんは彼氏のようになだめてくれた。
理乃ちゃんってやっぱりかっこいい。女の子だけど…






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