
清純派リミット。
第2章 賞味期限
「そんなこと言わないの!椿が可愛すぎてヒヨったんだって!
もうさ、誕生日来るまでにとかよくない?そのうち椿にもいい彼氏くらいできるって☆ね?」
「う~~ん……」
そうだ、そうは言っても誕生日は明日。
タイムリミットはもう始まってる。
「理乃ちゃん、やっぱりあたし、瀬野くん探さなきゃ!!」
「え?最悪なんじゃなかったの?もうこの際別に瀬野じゃなくてもいーっしょ」
違う、違うの理乃ちゃん
たしかにわたしはまともな恋すらしたことないけど…
でもやっぱり、初めては、
初めてはせめて、初恋の人に似た人と…
"りゅうちゃん"に似た人とがいいんだよーー
「やっぱり瀬野くんがいい」
「惚れてんの?椿」
「違うけど…」
「まあ分かった!椿の10代最後の記念を瀬野に捧げてやるか!」
理乃ちゃんは瀬野くんと仲の良い女の子たち(ていうかセフレ?)からどうにか情報を仕入れてくれて、
瀬野くんのバイト先で待ち伏せすることになった。
理乃ちゃんも今日はバイトがあるからって、応援の言葉を残して先に帰った。
