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清純派リミット。

第3章 初体験




「足開いて…」



太腿をぐいっと広げられ、瀬野くんの指は少しずつわたしの中の方へ入っていく。
既にとろとろに溶けたように熱いそこは、瀬野くんの指をすんなり受け入れる。



「あっつ…すげぇ濡れてる」

「…ふ…ぁっ…やだぁ……」




異物感と少しの痛み
だけどなんだか頭がふわふわして
何も考えられないーー



「そろそろいい…?」

「…ぇっ…?」



そう言うとわたしをお姫様抱っこでベッドへ運んだ。



「よいしょ…っと」



優しく寝かせられて、わたしの上には瀬野くんが被さった。

か、顔近いっ…



「はじめてはベッドがいんだろ?椿お嬢様」

「…え、名前……」




わたし、名前なんて言ったっけ…?
それに話すのも今日が初めてなのに…



「椿ちゃんでしょ?」

「なんで知ってるの…?」

「さあ。」



さあって…



曖昧な返事に疑問を残しつつも、名前を呼ばれたことの嬉しさが勝ってしまってそれ以上聞くことはできなかった。



「集中しろよ」



チユプン…      

指を抜き挿しされて、また頭がふわふわしてしまう。相変わらず余裕な表情でわたしを見下ろす瀬野くん。



うわ…
瀬野くんの目ってすごく綺麗な茶色…



さっきまで恥ずかしくて直視できなかったけど、慣れてきたのか気付くとわたしも瀬野くんの瞳を見つめていた。

色素の薄い薄茶色の瞳

その色はすぐにりゅうちゃんの影を思い出させた。






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