
清純派リミット。
第3章 初体験
"りゅうちゃん"…
小学5年生の夏まで、家の近くの桜の丘公園でよく一緒に遊んでいた男の子。
小学校も違うし家もどこなのかよく知らなかったけど、桜の丘公園に行けばいつでもりゅうちゃんがいた。
いつしか約束もなく自然と桜の丘公園で遊ぶようになった。
優しくて、大好きだったりゅうちゃん
5年生の夏に突然いなくなってしまったりゅうちゃん…
だから大学に入学して初めて瀬野くんを見つけた時はすごく惹かれてしまった。
同じ名前に反応したのがきっかけだったけど名前が同じってだけじゃない。
顔も声も背も苗字も違うのに、なぜだか瀬野くんに"りゅうちゃん"を重ね合わせてしまったんだーー
「…挿れるよ」
いつの間にかズボンを降ろしていた瀬野くんがわたしの入り口に自分のを当てる。
「あつい…」
「ゆっくりするから…そのままにしてて」
「んんっ…!」
少しづつ瀬野くんがわたしの中に侵入してきた。
なんか変な感じ…
わたし、ほんとにこのまま…
瀬野くんに処女奪われちゃうんだ…
お祖母様ごめんなさい…
罪悪感と背徳感が胸をざわつかせる。
「狭いな…」
「…ふっ…ぁ…っぁ……」
指とは比べ物にならない質量に、ものすごい異物感と鈍い痛みが襲う。
