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清純派リミット。

第2章 賞味期限





『瀬野くんに言えば女の子なら誰でもヤってくれるらしいよ』



そう言って提案してきたのはわたしと同じ学部で
一番の友達の高橋理乃(たかはしりの)。



『そんなに処女捨てたいなら、瀬野くんでいいじゃん
ほら、椿好きな人もいないしさ~。
ていうかあたしが男友達紹介しても誰もお気に召さないじゃん?』



理乃ちゃんは恋愛経験ゼロのあたしのために色んな人を紹介してくれたり、合コンに連れて行ってくれたりしたけど

正直、誰一人ピンとこないんだよね…




『だったらこの大学で一番経験豊富な瀬野くんが安心じゃない?』





ーーーーー‥



そんなこんなでわたしは誕生日の前日になってやっと勇気を振り絞り、お昼休みに大学の中庭で珍しく一人でアイスコーヒーを飲んでいる瀬野くんにいきなり突撃した。


しかもこんな馬鹿みたいな要件で…

初対面なのに、絶対に頭おかしい奴だと思ってる…よね…





「じゃ、とりあえず場所変えよっか?」






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